★産地：福建省武夷山★
『正山小種』は、フレーバーティです。中国から直接に日本に輸出されるより、イギリスを経由して英国紅茶として入ってくるほうが多いようです。紅茶は飲むと体が温まるので、冬に飲むのが最適とされていますが、夏は冷房で冷えた体を癒してくれます。お茶の香りと味が凝りをほぐしてくれるようで、飲むとほっとリラックスできます。
ミルクも砂糖も入れずケーキやクッキーと一緒に頂くと、とってもヘルシー、驚くほどよくあいます。女性に愛される味です。

★お茶に含まれる成分の働き★
紅茶は緑茶同様に抗酸化作用に優れてますが、それは、お茶に含まれるカロテン・ビタミンＥ、ビタミンＣに由来します。お茶にはこれらの抗酸化ビタミン類が多く含まれており、それによって活性酸素を消去します。

★このお茶の淹れ方★
お湯の温度：85度
茶葉の量：7〜8g
時間：一煎目　2〜3秒
　　　二煎目　3〜4秒
　　　三煎目　4〜5秒
　　　四煎目　10秒
抽出回数：8〜10回

★伝説★
400年以上前、このお茶の産地は、収穫の時期を迎えていました。ところが、ちょうどその時、戦の途中の兵士たちがこの村に駐屯したため、作業を始めることができません。村人たちは、毎日やきもきしながら兵士たちが去るのを待っていました。そして、兵士たちが立ち去るやいなや、大急ぎで茶葉を収穫し、早く乾かすために、松の木を燃やして燻したのです。出来上がったお茶は、独特の香りがして、村人の好みにはあいません。仕方がないので、遠くのお茶の市場へ出荷することになりました。ところが、村人の予想に反してそのお茶は市場で大変な反響を呼び、村へ莫大な利益をもたらすことになったのです。それが、『正山小種』の始まりといわれています。