★産地：浙江省杭州市西湖周辺★
1200年以上の歴史を持ち、中国十大銘茶の一つと言われています。香・味・色・形の４つ全てに置いて優れており中国語では、『四绝』と表現されています。緑茶なのに花茶のような甘い香りがして、さわやかな飲み口が印象的なお茶です。

★お茶に含まれる成分の働き★
緑茶に含まれるカテキン、ポリフェノールは、血中の中性脂肪とコレステロールを低減します。また、血圧の上昇を抑え、血小板の凝縮を抑制し、脳卒中や心臓病を予防する効果があるとされています。

★このお茶の淹れ方★
お湯の温度：80〜85度
茶葉の量：7〜8g
時間：一煎目　30〜45秒
　　　二煎目　2分
　　　三煎目　4分
抽出回数：3回

★伝説★
宋の時代、『龍井』という村でおばあさんが、お茶を栽培して生計をたてていました。ところがある年のお茶はできが悪くて、売ることもできません。食事にも事欠く有様です。そこへ、一人の老人がやってきて、家の片隅にある薄汚れた臼を見て、『銀5両で買いたい』と言い出しました。後で人をよこすので、決して動かさないようにと言いつけて帰っていきます。
おばあさんは、こんな汚れた臼をそのまま渡すのは忍びないと、降り積もった埃やら、腐った木の葉などを取り除いて、お茶の木の根元に埋めてしまいました。後日老人がやってきて、『私はあの汚れたままの臼が必要だったのです！』と怒り出します。当然のことながら銀5両は、手に入りませんでした。
ところが、数日後、茶の木に劇的な変化が現れます。新芽が勢いよく吹き出して、素晴らしい香りが辺りを包みます。その噂はすぐに広まって、西子湖畔でお茶を栽培している人たちがお茶の種を求めてやってきました。そして、『龍井』村のお茶は、『西子湖畔』で栽培されるようになり、『西湖龍井』として名声をはせるようになったのです。